Blog 来店客数1日100万人、商品約5万種。高級スーパー「Gourmet Market」の運営戦略とは?

2021年05月01日 (土)

販路開拓・進出
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タイ市場における日本産食材の実態とビジネスチャンス

日本貿易振興機構(JETRO)バンコク事務所では、日本産農水産物・食品のタイへの輸出拡大及び販路開拓を目的としたオンラインによる商談会「JETRO日本産農水産物・食品サンプル展示&オンライン商談2021 in Thailand」を開催することとなりました。mediator では、世界屈指の日本食大国タイの現状について取材を行い、「タイ市場における日本産食材の実態とビジネスチャンス」と題して動画にまとめました。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響や、タイの小売店の状況、またタイに商品を輸出する際に注意すべき点などをまとめています。これからタイで販路開拓をしたいとお考えの皆さま、是非、タイの「今」をご覧ください!

来店客数は1日100万人、商品は約5万種類。タイ最大級の高級スーパー「Gourmet Market」の運営戦略とは?

本動画製作に際して、タイの大手小売業、ザ・モールグループ(The mall group)の Vice President – Supermarket & Food である Mr. Supawut Chaiprasitkul にインタビューを行いました。来店客数は1日100万人、商品のは約5万種類。タイ最大級の高級スーパー「Gourmet Market」の運営戦略をご紹介します。

「Gourmet Market」の支店数と一日の平均来店客数を教えてください。

「Gourmet Market」は、タイ国内に17店舗(バンコク15店舗、その他の県2店舗)あります。1日の来店客数は、グループ全体で約100万人で、広大な店内には、海外からの輸入品も含めて、約5万種類(全体の25%が海外からの輸入品(内日本からの輸入20%))の商品が陳列されています。

「Gourmet Market」は最近改装工事をしましたね。改装のコンセプトは、何ですか?

改装のコンセプトは、2つあります。1つ目は、ヨーロッパやアジアの国々の市場を集めること。2つ目は、新市街と旧市街のミックスです。

世界中の新鮮な食材を集めた「Far Market」というゾーンを作った他、ニューヨーロピアンスタイルをイメージした「Town Hall」というゾーンを作りました。店内には、世界各国の食材を調理してもらい、その場で食べることのできる、イートインコーナー「Dine in」や、各国の食材を紹介するキャンペーンコーナーもあります。

様々な国のお客様がご来店されると思いますが、商品選びのポイントは何ですか?

最も気を付けていることは、お客様のニーズです。これについては、色々なポイントがあります。

まず、商品カテゴリーは12品目。半分は生鮮食材で、もう半分は加工食品なのですが、これらカテゴリーに合わせてお客様のニーズの把握しています。また、コミュニティ(地域社会)にも注目しています。国内外を問わず、様々な地域の食材を仕入れることで、お客様に食材とともに食文化も伝えていきたいと思っています。輸入の形態については、通常は輸入卸業者を通しますが、今後は自社でもメーカーから直接仕入れることにも力を入れていきたいと思っています。

お客様の購入を促すために、店舗として工夫していることは何ですか?

Gourmet Marketでは、4つのコアを大切にしています。

1つ目は、「Experience(体験)」。店内に並ぶ商品が、お客様の食事や生活をどう変えるのか、試食や試用などを通して商品の良さを体験できる場を提供しています。

2つ目は、「Beyond(超えて)」です。我々が商品を選定する際には、お客様のニーズを意識することはもちろんですが、お客様の将来のニーズもイメージして商品を選んでいます。そうした意味で、競合と差別化できる商品を選んでいます。

3つ目は、「Enjoy(楽しむ)」。スーパーは、ただ買い物だけをする所ではありません。生活を楽しくさせる、ワクワクを作り出す場所にならなければいけません。これはお客様だけの話ではありません。サプライヤーにとっても、この売り場に楽しみを感じたいのです。

4つ目は、「Connect with Community(コミュニティとの繋がり)」です。Gourmet Marketには、タイ全国、77全県からの商品が集まります。そして、地域の共同体約2,000ヶ所、消費者の家庭約15,000軒と繋がっています。Gourmet Marketは、人と人とがつながる場所であり、地域社会を作る、重要な存在なのです。

これから「タイで販路開拓をしたい!」と考えている日本の事業者に伝えたいメッセージをお願いします。

各種規制は輸出の際のボトルネックと感じる人も多いでしょう。ですが、世界中、どこからの食品でもFDAは取らなければなりません。FDAは基本なので、対応が必要です。

しかし、もっとも大切なことは、お客様のことを思い、考えるということです。タイ人にとって日本の商品はよく知られていて、評判も良いのですが、タイ人がいま、何を求めているのかは、把握する必要があります。また、もう一つ大切なこととして、その商品が持つストーリーを伝えていくことです。タイ人にとって心に刺さる特徴や差別化のポイントをアピールできるかどうかが、勝負の決めてとなります。

私たちは、これまでに多くの経験を積んできました。これまで行ったイベントでは、日本のメーカーや農家の方が直接タイに来て、商品の魅力を直接タイ人のお客様に伝えてきた売り方の方が成功しています。皆さんには、自社の商品をタイ人のお客様に伝えていく、リーダーになって欲しいと思っています。

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執筆 mediator

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