mediatorは、「Official Local Organizer」として、キービジュアルをはじめとしたブースや制作物のデザイン、出展者募集などの事務局業務、会場施工や当日の運営まで、幅広い業務を担当させていただきました。準備期間に約6か月を費やし、より多くの人に、より効果的に訴求できるイベント作りを目指しました。イベント当日の様子をお伝えします。
タイ人が憧れる「日本の美しい冬」をPR
タイでは、近年の経済発展とともに富裕層・中間層の人口が増加しており、「海外旅行」熱が高まっています。特に日本は、タイ人の人気旅行先ランキングNo.1とも言われ、2018年、タイ人の訪日旅行者数は100万人の大台を突破しました。中には、毎年違う地域へ行ったり、異なる季節に旅行したりする等、何度も日本を訪れるリピーターも多く存在します。
今回のFITフェアでは、タイ人が憧れる「日本の美しい冬」をテーマに、各出展者が冬の絶景スポットや観光名所、ウィンターアクティビティー、冬に美味しいグルメなどを紹介。日本に旅行をしたことがない人が情報収集をできるだけではなく、リピーターが日本の地方独自の魅力を発掘できるようなイベントとなりました。
来場者は3日で、約5万6,000人!熱気あふれるイベント当日
今回のFITフェアには、日本から参加した地方自治体や民間企業などの60団体、タイで訪日旅行を取り扱う旅行会社などの39団体が出展しました。タイ語でのパンフレットや動画、タイ人スタッフを配置した各地のブースでは、観光情報を熱心に聞く来場者の姿が多く見られ、タイの旅行会社のブースは、ツアーやレンタカーなどをその場で手配をする来場者で賑わっていました。また、日本航空や全日空、タイ国際航空など、タイー日本便を運航する各航空会社も出店。FITフェアだけの特価で航空券を販売する航空会社のブースには長蛇の列ができるなど、3日間を通して会場全体が熱気に包まれていました。
特に人気だったのは、来場者が日本通のタイ人スタッフに旅行の相談をできる「旅程相談コーナー」です。最近は、個人でレンタカーを借りて自力で、様々な観光地を巡るスタイルを好む人も多く、公共交通機関とレンタカーの使い分けや、レンタカーで効率良く観光地を回るルートなどに関する質問が多く寄せられました。
会場入り口付近に設置した巨大な日本地図のパネルには、各地の冬の魅力的な写真とQRコードを掲載し、来場者がQRコードを読み取ることで、位置情報や行き方、オープン期間などをチェックできるようにしました。気になる観光地の情報を簡単に手に入れられるこのパネルにも、多くの来場者が足を止めました。
また特設ステージでは、テレビドラマの撮影やプライベートで日本を訪れたことのあるタイの人気芸能人をゲストに迎え、自身の体験や思い出を語るトークショーを開催。タイ人から見た日本の美しさや魅力が写真とともに語られ、多くの来場者を魅了するステージとなりました。
より広く、より詳しい情報を発信しよう
3日間で約5万6,000人が来場した今回のFITフェアでは、まだまだ知られていない穴場観光スポットや冬にこそ訪れてほしい観光名所が多く紹介されたことで、来場者はガイドブックやSNSだけでは手に入れることができない情報に触れ、具体的な旅行イメージを膨らませることができたのではと思います。当日販売された訪日旅行関連商品の売れ行きも非常に好調で、日本への旅行の人気の高さを伺うこともできました。
今後も、日本がタイ人の人気旅行先ランキングNo.1を維持し、タイ人の皆様に日本各地に訪れてもらうためには、日本各地それぞれの伝統文化、自然、食、四季折々の楽しみ方など、バラエティに富んだ日本の魅力を継続的に発信したいと思いました!