届け、埼玉の魅力!タイ人の心を掴む Facebook プロモーションとは? - mediator

Blog 届け、埼玉の魅力!タイ人の心を掴む Facebook プロモーションとは?

2021年02月25日 (木)

PR・マーケティング
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訪日外国人に向けたインバウンド事業の一環として、SNSを活用されたい方は多いと思います。日本の観光地のタイによる情報発信も、とても多くなってきました。しかし、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)拡大の影響によって海外旅行が困難な今、その運用の仕方が改めて見直されています。

現在、世界中でinstagramやtiktokといったさまざまなSNSツールが使われていますが、タイで利用者数がもっとも多いのはFacebookです。2021年のSNSユーザーに関する調査(「Digital2021 DataReportal」より)では、9割以上がFacebookを活用し、5,400万人がアクティブユーザーという結果が発表されるなど大きな割合を占めています。

埼玉県産業労働部観光課(以下、埼玉県)では、かねてよりタイ市場に向けたさまざまなプロモーションが行われていますが、mediator では、2020年4月より「令和2年度タイ市場向けプロモーション強化事業」をサポートさせていただいています。今回は、その中でも特にコロナ禍での強化が求められているFacebookのファンページ「Saitama JAPAN Just North of Tokyo – th」の運用についてご紹介します。

SNSのタイ人利用率No.1「Facebook」でいかに印象づけるか

当初本プロジェクトは、SNS運用などのオンラインによるプロモーション施策とタイのインフルエンサーを埼玉県へ派遣するといったオフラインによる施策(ファムトリップ)の両方が同時並行で計画されていました。しかし、コロナ感染症拡大による渡航制限等で計画は中止。オンラインによる情報発信強化に舵を切ることとなりました。

Facebookのファンページ「Saitama JAPAN Just North of Tokyo – th」は、もともと mediator がサポートに入る前から運営されており、その時すでに約1.7万人のフォロワーがいました。しかしその反面、各投稿への「いいね!」やコメントといったユーザーのアクションに課題を抱えていました。

さぁ、2020年、この状況下でFacebookをどう運営すべきか?

mediator が着目したのが、「投稿テーマ」、「写真のクオリティ」、「文章のキャラクター」です。これら3つの点を意識しながら運用することで、全体のファンを増やし、ユーザーのアクションを引き出そうと考えたのです。

「タイ人目線」を最優先に、投稿テーマの企画から記事作成まで全体を管理

Saitama JAPAN Just North of Tokyo – th」への投稿本数は100本という計画でした。この年間100本と限られた投稿の中で、いかにタイ人に向けて埼玉県の魅力を伝えていくか。キーワードは、「タイ人目線」です。埼玉県の方々より、紹介したいスポットやグルメ情報などをお伺いし、「タイ人が興味を持つかどうか」「どうしたら、タイ人が行きたいと思うか」という視点でじっくりと検討しました。

投稿テーマを考える際に意識したのが、「埼玉県ならではの四季」です。

タイ人にとって桜や紅葉、雪といった季節ごとの日本の景観は、とても人気が高いものの、それはほとんどの都道府県で体感できるという点で差別化が難しい。それを、「埼玉ならでは」に再編集するため、「桜+ご当地限定の写真映えスイーツ」、「紅葉+川下り」といった「+α」の魅力づくりを工夫しました。投稿内容のインスピレーションを得るため、日本語とタイ語の両言語で情報収集を行い投稿テーマを決めていきました。

伝えていくコンテンツが決まったら、年間スケジュールに落とし込み、記事を作成して投稿するまでの段取りを整備。埼玉県との細かい打ち合わせや確認を経て、また時には、記事にする埼玉県内の飲食店や宿泊施設などに直接ご連絡をして写真素材をご提供いただくなど、多くの方々と連携して1年間を走り続けました。

「写真を撮りに行きたくなる場所(もの)」かどうかが大きな鍵に

Saitama JAPAN Just North of Tokyo – th」の中では主に(1)観光スポット (2)グルメ情報 (3)お買い物情報を紹介していますが、投稿時にもっとも気をつけていたのが「写真」です。

タイ人にとって旅行先を決める時に一番重要なのは、「写真を撮りに行きたくなる場所(もの)」かどうか。

大量の情報が流れてくるFacebookのタイムラインで、埼玉県の情報に「おっ」と指を止めてもらうためにも、一番面積の多い写真の選定はとても重要です。写真がぼやけていたり、解像度が低かったりすると、どうしても他より見劣りしてしまいます。人の心を一瞬で射止める写真には、言葉では説明できない魅力があるものです。どうしても良い写真が入手できない場合は、投稿テーマを調整することもありました。

これまでにもっとも反響のあった投稿のひとつが、秩父にある「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」です。色とりどりの光に照らされた氷柱の幻想的な世界に、「行ってみたい」という声や多くの「いいね!」が集まりました。

投稿文は「親しみやすさ」+「トレンドワード」を意識

タイ人は年齢や性別に関わらず、SNSでの投稿やメッセージのやりとりの中で絵文字やスタンプを多用する傾向にあります。固く真面目な文章は一見して避けられることが多いため、「Saitama JAPAN Just North of Tokyo – th」の投稿文ではカジュアルな言い回しや絵文字、トレンドワードを織り込むなど、ユーザーを惹きつける工夫をしました。SNSはユーザーとのコミュニケーションツールでもあります。話しかけやすい、そんな雰囲気を文章から醸し出せるように気を使って書いています。

投稿時間は、仕事帰りの人がよく見る夕方に設定しています。新たなフォロワーの獲得を目的に有料広告を打つこともありますが、多くの人がお休み中の土日を挟むと反応が良いため、曜日を考慮しながら配信しています。

タイ人に向けたFacebook運用を見直したいと考えている方々へ

日本旅行が叶う日を、今か今かと待ち侘びるタイ人ですが、今はその日のための情報収集時期になっています。FacebookなどのSNSによる情報発信は、コロナ終息後に向けた訪日観光復活の大きな戦略の一つです。mediator では、日本語とタイ語を自由に使いこなし、皆さまが伝えたいメッセージを企画から運営までトータルにサポートすることが可能です。オンラインによる情報は刻一刻と変化していきますが、この変化を巧みに利用し、一緒に「日本に眠る新しい魅力」を発信してみませんか?

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執筆 mediator

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