メディエーター12年目の集大成 〜 No.1の日タイ情報発信プラットフォームを目指す「TJRIプロジェクト」始動! - mediator

Blog メディエーター12年目の集大成 〜 No.1の日タイ情報発信プラットフォームを目指す「TJRIプロジェクト」始動!

2021年06月22日 (火)

TJRI
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メディエーターはまもなく12年目に突入します。10や20と違って、12は決して「キリ」がいい数字ではありませんが、ここからメディエーターは集大成ともいえる新しい試みにチャレンジします。 COVID-19が感染拡大する中、活路を求めて模索した僕が「本当にやりたかったのはこれだった」と自信を持って断言できる新プロジェクト。さて、その中身とは?

No.1の日タイ情報発信プラットフォームを目指す

いま僕たちが立ち上げようとしているプロジェクトとはTJRI。Thailand Japanese Investment Research Institute の略で、日タイ情報発信プラットフォームです。立ち上げの目的は、日本企業とタイ企業がお互いを知り、興味を持ち、連絡を取るきっかけを作ること。日本企業とタイ企業をつないで、両者にメリットのあるビジネスをつくりだすことをミッションに掲げています。日タイ情報発信プラットフォーム業界はほかにもいろいろありますが、TJRIが目指すのはもちろんNO.1 の知名度とマッチング実績です。

なぜ、いまTJRIをスタートするのか。

ご存知のように、メディエーターは「日本とタイを繋ぐ」ことを追求してきました。しかし、その過程で多くの問題に直面し、適切な「解」の必要性を痛感していました。

在タイの日系企業同士の競争は激しくなる一方です。多くの企業が優秀なタイの人材が獲得できないという悩みを抱えています。そして、現地企業との接点がないことに問題点を感じ、打開策を求めています。

しかし、接点がないのも当然といえば当然です。日本企業は独資での設立にこだわるため、タイ人経営者との接点をあまり望んでいません。とはいえ、タイで事業を展開していく上で接点は不可欠です。現地からの情報が入ってこなければ、事業を軌道に載せていくための有効策を打つことなど不可能。接点の薄さは致命傷といっても差し支えありません。

タイの企業のニーズを日本企業に伝えたい

在タイの日本企業に関して、正しい情報が伝えられていないことにも僕は問題意識を抱えていました。

タイでは日本企業のプレゼンスは低下するばかり、中国企業の存在感が増している、タイから他のASEAN諸国へのシフトが始まっている。そうしたニュースや報道をよく目にしますが、これらは嘘ではないけれど実態を正しく映していません。

日本企業のタイへの投資額は1400億バーツ。これは実に中国の4倍もの数字です。投資している日本企業の数は圧倒的に中国よりも多く、投資額も莫大なのに、それが正しく伝えられていないことに僕はジレンマを感じていました。

もっと日本とタイの企業の接点を深めなければならない。そんな切実な思いから僕たちはタイ企業のニーズを拾い上げようと、ヒアリングをスタートしました。タイの大手企業やイノベーション専門の部署がある会社100社をピックアップし、今後の計画や切実なニーズ、日本企業への要望などのリサーチを始めたのです。

すでに30社ほどのレポートをまとめましたが、ヒアリングを通して改めてタイの企業のニーズを日本企業に伝えることの重要性を実感しました。そうして企画したのがTJRIのプロジェクトです。

TJRIの4つの柱

TJRIは4つの柱で構成されています。

まずはメディア。僕たちが収集したタイ企業と日本企業の情報を両者に流すべく、メールマガジンを中心としたプラットフォームを構築します。

2番めがインクワイアリ(問い合わせ)。タイと日本の企業のニーズを拾い上げて発信します。メールマガジンには1回の配信について最低5件のニーズ調査の結果を掲載する予定です。

掲載したニーズ調査結果にもし問い合わせが発生したら? この会社に興味がある、ぜひ手を組みたい。そうした問い合わせに応えることこそ、TJRIの意義。迅速に両者の連絡先を案内し、商談等のコミュニケーションを促します。すぐに具体的なアクションに入れるようなお膳立てを行います。

3番めがセミナーです。もちろん日本人向けとタイ人向けの2本立て。オンラインセミナーの形式ですが、タイの経済界の著名人をゲストに招き、濃厚で実りある内容を追求します。

そして最後がマッチング。これは年間を通して行います。日々の期間業務といってもいいでしょう。

いずれもこれまでメディエーターがやってきたことばかりですが、その密度と精度を高めたい。特に企業のニーズの調査と発信については重点的に行い、年内に100社のニーズをヒアリングして、みなさんにお伝えしていく計画です。

個人的にも会社的にもベストなタイミングでスタート

このTJRIは、僕たちだからこそできるプロジェクトだと自負しています。ビジネスに特化し、在タイ日本企業の実態をよく知り、解決しなければならない課題を深く理解しているのは僕たち以外にはいません。

TJRIはタイミング的にも「ベスト」だと感じています。COVID-19を機にメディエーターは仕事に対するアプローチが変わり、受ける事業の規模が拡大しました。これまで受けざるを得なかった小さな案件を引き受けなくても済むようになったのです。僕も40代に入り、覚悟が決まりました。リスクを取ってプロジェクトを立ち上げ、成功させようという強い意欲が生まれました。

寝ても覚めても、僕が夢中になれるのは日本とタイの企業を結びつけることだけです。がむしゃらに走り続けてきた11年を経て、個人的にも会社的にも今しかないというタイミングでスタートするTJRIは、ちょっと大げさですが、メディエーターの集大成。

日本企業の存在価値を示し、タイ企業との協業の機会を増やし、真の意味での日本企業の現地化比率を高めたい。まずは1年間。ぜひともTJRIにご期待ください。

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執筆 mediator

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