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バンコク都庁(BMA)、経済協力開発機構(OECD)、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)及び一般社団法人国際建築住宅産業協会(JIBH)は、2024年1月18日に、タイ・バンコクで『サステナブルな建築・都市』セミナーを開催します(後援: 在タイ日本国大使館、ジェトロ・バンコク事務所、盤谷日本人商工会議所、国際協力機構(JICA)タイ事務所)。後半の政策セッション(タイ時間13:00~17:00、日本時間15:00-19:00)はZoomでもライブ配信します。
住宅・建築物は世界全体の温室効果ガス排出量の約40%を占めています。また、住宅・建築物は国民の幸福や生活にとっても重要です。2050年までに世界人口の70%が都市部に住むと予想されており、都市の自治体は、気候変動対策目標、包摂的な成長、そしてすべての人にとって「住みやすい都市」を実現するために、建築環境を維持・向上させるという重要な役割を果たすことになります。
アジア有数の大都市であるバンコクも、この点では例外ではありません。バンコク都庁は持続可能で包摂的な経済成長に急速な進歩を達成し、チャッチャート・シッティパン バンコク都知事は、アジアのOECD非加盟国の自治体首長として初めて、OECDの「包摂的成長のためのチャンピオンメイヤー」イニシアチブ(都市の包摂的成長に取り組む先進的な自治体首長の世界的ネットワーク)に招聘されました。
このセミナーは、持続可能・包摂的・スマートな都市の開発におけるバンコクの成功事例と国際的な経験について、より詳しく学ぶ機会を提供するものです。
セミナーでは、チャッチャート・バンコク都知事、OECD起業・中小企業・地域・都市センターのナディム・アーマド次長、五十嵐立青つくば市長(OECDチャンピオンメイヤー)による基調講演、「ゼロカーボン住宅、建築及び都市」と「スマートシティにおける包摂的な成長」というパネルディスカッションを行います。それに先立つJIBHのビジネスセッションでは、バンコクを持続可能で住みやすい都市にするための日本の主要企業の実践的技術を紹介します。
本セミナーは、住宅、建築、都市開発や都市に携わる政策担当者、民間企業、研究者等の方々を対象としております。
皆様のご参加をお待ちしております。
開催概要
開催日 | 2024年1月18日(木) |
開催時間 | 現地会場 | 10:00 – 17:00(バンコク) |
オンライン | 07:00 – 11:00(CET、パリ) 13:00 – 17:00(バンコク) 13:00 – 17:00(ジャカルタ) 15:00 – 19:00(東京) |
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会場 | 現地会場 | Grand Hall, The Athenee Hotel 61 Wireless Road (Witthayu), Lumpini, Pathumwan, Bangkok, Thailand |
オンライン | ZoomによるLIVE配信 | |
使用言語 | タイ語 – 英語 – 日本語 同時通訳付き |
参加費 | 無料(昼食、コーヒー・お茶等が提供されます) |
参加登録締切 | 現地会場参加:2023年12月25日(月) オンライン参加:2024年1月12日(金) |
お問い合わせ先 |
[email protected](日 / タイ / 英) [email protected](タイ / 英) |
※ チラシのダウンロードはこちら
セミナー・プログラム(タイ時間) *敬称略
ビジネスセッション【現地会場】
▶︎ バンコクを持続可能ですべての人に住みやすい都市にするための日本企業の技術
時 間 | 内 容 |
10:00 – 10:20 | 開会挨拶 ◆ 豊田 治彦|一般社団法人国際建築住宅産業協会(JIBH)副会長、積水ハウス株式会社 専務執行役員
来賓挨拶 |
10:20 – 11:35 |
日系企業・団体によるプレゼンテーション 『公正でグリーンな移行に向けたサステイナブルシティのつくりかた —- 日本の経験に学ぶ』 ◆ 佐谷 説子|一般社団法人海外エコシティプロジェクト協議会(J-CODE)専務理事
『建物情報のデータベース化と脱炭素への取り組み』
『持続可能な環境配慮型社会の実現に向けた最新技術』
『高度工業化技術を活用したより良い住宅の供給』
『脱炭素・循環型社会の実現へ』
『カーボンニュートラルに向けた健康で省エネな空調機器の取組み』 |
11:35 – 11:45 | まとめと閉会挨拶 |
11:45 – 12:45 昼 食
政策セッション【現地会場 / オンライン】
▶︎ 持続可能な建築と都市に関する国際的な政策対話
時 間 | 内 容 |
13:00 – 13:30 | 開会挨拶 ◆ 和泉 洋人|東京大学特任教授、工学博士、前内閣総理大臣補佐官、JIBH名誉顧問 ◆ 八山 幸司|東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)最高執行責任者 |
13:30 – 13:50 | 挨拶・基調講演 I:『サステナブルな都市と包摂的な成長』 ◆ ナディム・アーマド|経済協力開発機構(OECD)起業・中小企業・地域・都市センター次長 |
13:50 – 14:20 | 挨拶・基調講演 II:『バンコク: すべての人にとって住みやすい都市』 ◆ チャッチャート・シッティパン|バンコク都知事 |
14:20 – 14:40 | 基調講演 III:『つくば市のスマートシティの取組と脱炭素先行地域づくりに向けた取組』 ◆ 五十嵐 立青|つくば市長、OECDチャンピオンメイヤー |
14:45 – 15:45 | パネルディスカッション I:『ゼロカーボン住宅、建築及び都市』 ◆ モデレータ ・ ナディム・アーマド|経済協力開発機構(OECD)起業・中小企業・地域・都市センター次長 ◆ パネリスト ・宿本 尚吾|国土交通省 住宅局 審議官 ・橋本 徹|横浜市 国際局 局長 ・マナスウェー・アラヤシリ|バンコク都庁(BMA)公共事業局 建設設計室 衛生エンジニア(専門家レベル) ・小野島 一|株式会社大林組 執行役員 設計本部・技術本部副本部長 ・カモン・タンピパット|タイ・グリーン・ビルディング協会 タイ・グリーン・ビルディング協会委員会 ・宮森 剛|経済協力開発機構(OECD)サステナブル建築プログラム・マネージャー |
15:50 – 16:50 | パネルディスカッション II:『スマートシティにおける包摂的な成長』 ◆ モデレータ ・ 岩崎 総則|東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)政策研究課長 ◆ パネリスト ・インドネシア政府 公共事業住宅省 代表者 ・五十嵐 立青|つくば市長、OECDチャンピオンメイヤー ・ウィトゥーン・アピシットプバクル|バンコク都庁(BMA)戦略評価局 次長 ・ヴィパン・プラチュアブモー|チュラロンコン大学 人口研究学部教授、学部長 ・鈴木 宏子|経済協力開発機構(OECD)起業・中小企業・地域・都市センター 参事官 ・ヴェンカタチャラム・アンブモツィ|東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)研究戦略イノベーション課長 |
16:50 – 17:00 | まとめと閉会挨拶 ◆ チャッチャート・シッティパン|バンコク都知事 |
講演者略歴 *敬称略
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チャッチャート・シッティパン バンコク都知事 2022年6月に第17代バンコク都知事に当選。2012年~2014年に運輸大臣として政治家のキャリアをスタートさせた。その後、2018年にタイ貢献党の3人の首相候補者の1人に選ばれた。 政治家になる以前は、チュラロンコン大学工学部で講師を務めた。 バンコクの人々と訪問者の生活の質の向上を目的とした様々な政策や取り組みを推進することにより、バンコクを「すべての人にとって住みやすい都市」にすることに尽力。主な取り組みに、「Traffy Fondue」(都市問題の解決に役立つクラウドソーシング・プラットフォーム)の利用促進や、「オープン・バンコク」(バンコク都庁の公開性、透明性、説明責任、イノベーションの向上を目的とした取り組み)がある。 |
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和泉 洋人 東京大学特任教授、工学博士、前内閣総理大臣補佐官、JIBH名誉顧問 日本政府において、国土交通省住宅局長(2007-2009)、内閣官房地域活性化統合事務局長(2009-2012)、内閣官房参与(2012)、内閣総理大臣補佐官(2013-2021)等を歴任。 専門は住宅・都市政策、地方創生等。東京大学工学部卒業(工学博士)。 |
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ナディム・アーマド 経済協力開発機構(OECD)起業・中小企業・地域・都市センター次長 OECD起業・中小企業・地域・都市センター(CFE)次長として、地方自治体や中央政府が起業家や中小企業のポテンシャルを解放し、包摂的で持続可能な地域や都市を振興し、地域の雇用創出を促進し、健全な観光政策を実施できるよう支援している。2020年のCFE着任以前は、OECD統計データ総局、OECD科学技術イノベーション総局に勤務した。 2000年にOECDに入る以前は、イギリス国家統計局(1996-2000)及びイギリス財務省(1993-1996)に勤務した。 |
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八山 幸司 東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA) 最高執行責任者 2019年からERIAの最高執行責任者を務める。東京工業大学で修士号を取得後、1992年に通商産業省(現、経済産業省)に入省。在インドネシア日本国大使館(1997-2001)、経済産業省地球環境室(2012-2014)、日本貿易振興機構ニューヨーク事務所(2014-2017)、情報処理推進機構ニューヨーク駐在員事務所(2014-2017)等に勤務した。2017年~2019年には内閣官房IT総合戦略室参事官を務めた。この間、気候変動問題、情報通信技術(ICT)、デジタル化、高度道路交通システム(ITS)、自動運転システム等を担当した。 |
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五十嵐 立青 つくば市長、OECDチャンピオンメイヤー 筑波大学卒業、ロンドン大学修士課程(公共政策)修了後、筑波大学大学院で国際政治経済学博士号を取得。2004年より2期続けてつくば市議会議員。2016年、つくば市長に当選し、現在2期目。 政治家の優れた取り組みを表彰するマニフェスト大賞において、マニフェスト推進賞首長部門の優秀賞を受賞。2023年には、経済協力開発機構(OECD)のチャンピオンメイヤーに選出。 |